CakePHPの国際イベント、CakeFestについて

先日のユーザ投票を受けて、2019年の CakeFest の開催地が日本に決定しました!
CakeFest とは CakePHP の国際イベントで、セミナー2日、カンファレンス2日の合計4日間に渡って開催されるイベントです。このイベントやフレームワークについて説明したり友人を誘ったりしてきたので、こちらでも解説しようと思います。

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CakePHP の概要

CakePHP は2005年ごろから世界で使われ始め、日本では非常に有名なフレームワークになりました。日本での圧倒的なユーザ数や活発なコミュニティの影響があったのか分かりませんが、公式マニュアルサイトで日本語に言語切り替えのできる特別なフレームワークかと思います。最近は新しい言語や新しいフレームワークが注目され CakePHP は落ち着きましたが、引き続き使われ続けている歴史のあるフレームワークです。

CakeFest の概要

セミナー2日間、カンファレンス2日間の合計4日間のイベントのことを CakeFest といいます。年に一回開催されており、開催地はヨーロッパやアメリカ圏が多く、今回初めて日本が選ばれました。国際色豊かなイベントで、例えば2017年の CakeFest では、ヨーロッパやアメリカだけでなくナイジェリアや南アフリカ、インド他からも参加者がいました。
非営利なイベントのため、国際イベントにも関わらずチケット代が安いのが特徴ですが、それでもカンファレンスのみの参加で300ドル程度かかりました(早割の場合)。スポンサーを募集しており、スポンサーの種類によってできることの内容が異なります。30 分間の基調講演枠をとって、ブランドや製品、サービスの紹介が可能なものから、講演の合間の休憩時間にストリーム配信にてロゴを表示するもの、イベント公式サイトへロゴを表示するものなどがあります。

過去の CakeFest のおすすめ講演

他の記事でも触れていますが、改めてこちらでも紹介したいと思います。

Building Extraordinary Packages – Phil Sturgeon

OSS / フレームワークやパッケージを作る上で注意することってお話です。2015年にこの講演を NY で聞いてから、私は一気にオープンソースの世界へ惹かれていきました。オープンソースで作られているフレームワークや CMS は使うものというユーザ意識が少し変わったタイミングです。

Building for a Million Transactions Per Hour – Femi Taiwo @dftaiwo

ナイジェリア共和国の大統領選挙で利用される電子投票システムを 24 日間で作りましたという発表です。7000 万人が有権者とのこと、プロジェクトの開始から投票日までが 24 日しかないという恐ろしくスピード感のある話でした。受注してから初めて仕様検討に入れるという厳しい状況で始まったようです。個人認証は指紋で電子管理できている話を聞くと、日本より電子化が進んでいるんだなと思う内容です。

終わりに

私はもともとオープンソースに興味がありませんでしたが、ちょっとした勉強会をきっかけにどんどんハマってしまい、いつの間にか発表したりミートアップイベントを主宰するようになってしまいました。最初はほんの些細なきっかけでしたが、いまではこの縁で色々視野が広がり、人生が少し豊かになりました。CakeFest が日本で開催されるこのタイミング、試しに参加してみてオープンソースの世界に触れてみてはいかがでしょうか。

Enjoy!!