CakePHP に寄付をしてオープンソースに貢献しよう


CakePHPに寄付

はじめに
2015年に初めて CakeFest という CakePHP のカンファレンスに参加し、オープンソースの素晴らしさを体験しました。そこで、自分も何か貢献できないかと思い、CakePHP の公式ドキュメントの翻訳を始めました。また、2016年の CakeFest では、翻訳を通じて体験したことを発表してきました。

参考:
  CakePHP3の公式ドキュメントを翻訳する方法
  CakeFest2016レポート

現在は CakePHP MeetUp イベントを開催して CakePHP ユーザとの交流を深めております。先日、第3回CakePHP MeetUp のイベントが無事終わりました。このイベントにて私が行なっているクリスマスシーズンの恒例行事、「CakePHP に寄付をしてオープンソースに貢献しよう」を発表したので紹介します。
なお、定期的に MeetUp イベントを開催するので、興味のある方はこちらをご確認ください。

寄付金を送る相手について

CakePHP フレームワークは MIT ライセンスにて配布されているオープンソースであり、世界中のプログラマやコミュニティによって支えられています。したがって、自分がいつも利用しているプラグインの作者や好きな組織に寄付をするのが分かりやすいかと思いますが、特にこだわりがない場合、Cake Software Foundation というNPO法人に寄付することをお勧めします。この NPO 法人はアメリカ合衆国のネバダ州にあり、以下の目的で 2005 年に設立されました。

The Cake Software Foundation is a not-for-profit corporation based in Nevada, United States. The organization was formed in 2005, to help promote the development of the CakePHP framework, as well as support the project.

この組織は 10 年以上にわたって CakePHP 本体の開発をサポートしたりイベントを開催したり、コミュニティーの運営などを行なっている組織です。私は、感謝と尊敬の気持ちをクリスマスプレゼントにかけてこの時期に寄付を行なっています。10 年以上継続してくれてありがとう!

寄付金を送る方法

Cake Software Foundation に寄付金を送る場合、Paypal を利用することになります。Paypal は従来の銀行とは異なり、相手のアカウントを指定するだけで簡単にお金をやり取りできるサービスですが、インターネットの特徴と各国の法律との兼ね合いにより、多少不都合が生じる場合があります。今回も日本から寄付をする場合は少し苦労しましたが、まずは以下のサイトより Paypal アカウントを作成しましょう。

Paypal 公式サイト

My CakePHP アカウントの取得

せっかく寄付を送るのだから、My CakePHP アカウントを作成してそれと紐づけましょう。アカウントが必須ではないのですが、あると便利なので作ることをお勧めします。すでに作成済みの方はアカウント情報を把握しておいてください。あとで使用します。なお、アカウントの作成が終わると以下のようなページが作れます。

アカウントのログイン・作成ページ
私の個人プロフィールページ

Paypal 経由での寄付金の送り方

Cake Software Foundation 公式サイトに「Donate Now」ボタンがありますが、これを操作しても寄付金は送れないことが分かりました。どうやらこのウィジェットは日本からアメリカへ寄付金を送るケースに対応していないようです。このことについて Cake Software Foundation の Larry さんに確認したところ、Cake Software Foundation の公式サイト経由ではなく、直接 Paypal 上から Cake Software Foundation を指定して送金するようにお願いされました。Paypal はメールアドレスを指定して送金できるので、送金先のメールアドレスを教えてもらいました。

Paypal ログインページ
送金先メールアドレス: [email protected]

以下、公開を許可いただいたチャットのやり取りになります。

Hi, now we closed our meet up event and try making donation. but failed. What’s happen? Only Japanese?
junichirojp
You try to donate to cakephp?
phpnut
Yes, but only Japanese prohibited.
junichirojp
That is odd. Is it something PayPal is doing?
phpnut

「寄付したいんだけどできなかったよ、日本だけ?」、「何か変だね。Paypalで?」と、こんな感じで会話が始まりました。
そういえば過去に似たような内容で寄付が送れなく、しずひこさんが解説してくれたことを思い出し始めました。また、このアカウントで CakeFest のチケットを買った記憶もあるので、だんだんどうすればいいか分かってきました。チケットを購入する等の商業利用の場合は問題ないのですが、税制の優遇が得られる寄付には対応していなかったように思います。

We try donate via PayPal.
Maybe just donate is prohibit.
junichirojp
Maybe just send money option instead of donation?
phpnut
I don’t know what to do. Just follow the step on cakephp donation page. Maybe Kenichiro know this solution. If you don’t know solution, I ask Kenichiro.
junichirojp
I think if you go to PayPal and use the option to send money instead of donation it may work. Then I can manually add the donation to the donation contributors page
phpnut
I’ll try it. Thanks. Maybe some Japanese will donation, please modify them.
junichirojp
phpnut

とのことで、Paypal にログインして Paypal 上で直接メールアドレスを指定して送金し、自分の名前を伝えればマニュアルで紐付けを対応してくれるとのことでした。私は My CakePHP アカウントを通知済みなので、そのアカウントとリンクしてもらえました。アカウントとリンクしてもらいたい場合はアカウント名も伝えた方が賢明と思います。念のため再度送金先のメールアドレスを紹介します。また、送金となるので、日本の税の優遇を受けられるかは未確認です。少なくとも Paypal 公式の寄付ウィジェットはサポートしていないとのことでした。私はいつも控除の手続きをしないので気にしませんが、このあたりで何か情報をご存知の方はお知らせいただくと助かります。

Paypal ログインページ
送金先メールアドレス: [email protected]

PayPalでは、現在JPの買い手からの寄付支払いはサポートされません。ご迷惑をおかけしますことをお詫びいたします。
Paypal 公式サイトより

Paypal での操作

操作はいたってシンプルです。Paypal にログイン後、TOP ページに「商品またはサービスの代金を支払う。」リンクがあり、それをクリックして支払い画面に進みます。見つけなければ上部メニュータブ、「支払いと請求」より進んでください。
メールアドレスの入力画面が表示されるので、そこで「[email protected]」を入力し、好きな金額を指定して寄付が完了です。この際、売り手へのメッセージの箇所に「自分の名前、My CakePHP のアカウント情報」を記載し、他に気持ちを伝えるメッセージなどを記載すればいいかと思います。

 1. 「商品またはサービスの代金を支払う。」リンクをクリック
 2. 相手に [email protected] を指定
 3. 好きな金額と自分の情報を入力
   ・自分の名前
   ・My CakePHP のアカウント情報
   ・メッセージ(オプション)
 4. 寄付完了!

寄付金ページに名前が掲載

無事送金が終わり少し待つと、 Donationsページにめでたく自分の名前が掲載されていました。そしてMy CakePHP アカウントとリンクされていました。名前を載せることが目的ではありませんが、やはり名前が掲載されると少しいいことをした気になります。

もしも反映されない場合は、以下のお問い合わせページよりその旨を伝えてみてください。

お問い合わせページ

ちなみに一緒に操作をした方が、1000 円寄付しようとして $1000 支払おうとしてました。直前で気付かれました。残念。まあ、残念は冗談ですが、金額を修正する場合は迷惑がかかってしまいますので、何度も確認されることをお勧めします。

終わりに
今まで私は、いくつかあるフレームワークの一つを選んで使うだけという意識でした。しかし CakeFest に参加して、そのフレームワークは誰かが作っていること、また彼らは勤務時間中でなく仕事終わりのプライベートな時間に開発されているということを聞き、ただ脱帽するとともに自分も何かしたいと思うようになりました。報酬をもらっているのかどうかは確認しませんでしたが、あの雰囲気だとおそらくもらっていないような気がします。単純に面白いからという理由で開発されていました。こんな感じなので報酬云々の話がどうでもよくなってしまいました。

もしオープンソースに貢献しようと思った時、できないことを目標に掲げるとモチベーションの維持に失敗しやすいので、できる範囲からコツコツと始めることをお勧めします。「ビールの一杯くらいおごりたい」、「イベント運営で余ったお釣りは寄付しちゃおう」というノリで寄付を始めたのが私の最初の一歩です。こんな感じで寄付してみてはいかがでしょうか。

最後に MySQL ユーザ会の方から言われた一言を紹介します。

無料で使うためにお金を払おう!

Happy Christmas!